この作品集のような形で酒井氏の作品全体を見渡す機会を与えられてみると、ほとんどがゴジラで他の怪獣はごく一部にすぎないことを改めて実感させられます。
さすがゴジラ2000のDVD特典ディスクのインタビューでの「他の怪獣&立体作品」の質問に「まあ、ないです。もうほとんど・・・もうゴジラ一本なもんですから。ほとんどゴジラです。8割方ゴジラでしょ。ゴジラ大好きなんで。違う怪獣作るならゴジラ作りたいっていう・・・その時間もったいない。ゴジラ作りたい」と答えられていただけのことはあります。
2001年夏に彼と円谷英二特技監督の生まれ故郷である福島県の須賀川で生誕100周年記念の円谷英二展が開かれた際、市内のゴジラ、ガメラ、ウルトラマンなどの商品を扱うお店で彼が一般人の方々の目の前で粘土をこねてゴジラを造形されているところを見たのですが、周りの方々にゴジラのデザインを解説しつつ粘土をこねられていました。
素人にはただ粘土をこねて何かの形を作っているだけにしか見えないにも関わらず、こねられている粘土がどんどんモスゴジらしき姿のゴジラになっていく様子は感動的でさえありました。
「まだまだ作りたいゴジラが山ほどある」とおっしゃっているという彼には第二、第三の作品集ができるくらいの勢いで、これからもゴジラや怪獣達を立体化し続けて頂きたいと思います。
この本は単に趣味としてだくではなく保存価値のある内容です。購入前は高いなと思ってましたがお値打ちものです。